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広報誌 ネット&ライン No.100 2003 春号
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岐阜市を取り巻く状況
 岐阜市は、人口40万人を有する県都として、また、中部圏における内陸拠点都市として、都市圏人口100万人の政治、経済、教育、文化などの中枢機能を担い、広域的な連携、交流の要となる地方中核都市、さらには将来の政令指定都市としての役割を果たすことが求められています。
 しかし、近年の高齢化や少子化等による人口構造の変化をはじめ、道路網の整備による都市構造や産業構造の変化、高度情報化や国際化の進展による生活圏の拡大や価値観の多様化、さらに地球規模の環境問題等、本市を取り巻く社会経済状況は大きな変化を見せており、とりわけ、市街地の中心部において、都市基盤整備の遅れや商業活動の低迷、居住人口の減少など、衰退現象が顕著となっています。
 こうした状況をふまえ、都市の再構築によって、岐阜都市圏の核としての機能を高めるとともに、名古屋大都市圏の生活都心機能の充実を図るため、交通機能が集中する岐阜駅北口駅前広場及び周辺地区の整備を進めるものです。


二つの役割、三つのゾーン、四つの課題に基づく駅周辺地区整備計画を策定
 本地区は、JR岐阜駅並びに名鉄新岐阜駅を主要な施設とする日乗降客数10万人の県内最大のターミナルゾーンであると同時に、交通流動の大きな問屋街を中心とする商業業務地区であるため、21世紀の地方中核都市として二つの役割を担うべきであると考えています。
 一つは、岐阜県の「岐阜都市圏の都心」として、商業・交流・業務・交通等の都市機能の育成を図ることにより、その中核性を高めることであり、もう一つは、名古屋市を中心とする「中部都市圏の一翼を担う生活都心」としての居住機能並びに生活支援機能を育成することにより、都市力そのものを増していくことです。
 そして、これら二つの都心像を実現するために、当地区を三つのゾーンに分けて整備を推進していきたいと考えています。
 まず、駅舎を含む高架下開発空間を中心に駅北口広場と駅南口広場からなるターミナル空間は、従来までの「交通結節機能」に加えて「にぎわい交流機能」と「環境空間機能」を付加させることにより、周辺の街区と一体化した生活拠点を支える市街地環境の創出を図ります。そして周辺の街区については、それぞれの地域の個性を生かすことを基本として、中央の金華橋通りを境にして東側のゾーンは小売商業と業務機能の一層の集積を進めるのに対し、西側のゾーンは卸売り機能の集積と再編を促進するとともに居住機能を積極的に付加していくこととします。
 さらに、より具体的には、以下の四つの主要な整備課題を設定しており、それぞれの課題に対応した事業を進めていきます。
1) 安全快適なターミナル空間の整備(駅前広場整備)
 歩行者とクルマの動線の平面交差解消や、駅舎と周辺街区との往来の円滑化、駅舎を挟む南北の流動性の向上、バス及びタクシー乗降場等の整備を推進して、安全快適なターミナル拠点の形成とにぎわいをもたらす都心部交流空間を創出します。
2) 魅力ある集客施設整備(商業業務施設整備)
 空洞化した都心部の交流人口を増加させて、よりにぎわいのある都心交流ゾーンを形成するために、岐阜駅北側に集積する既存の卸売り機能を再編するとともに、新しい都市型産業の育成を伴う、魅力的な駅前商業業務空間を創出します。
3) 都心居住及び居住環境機能整備(都心居住環境整備)
 都心部の地域コミュニティを回復して、まちの活力を生み出すために、「新しい都市型産業を支える都心居住者の定着」と、「都心に定住志向する高齢者等」のための居住環境整備を推進します。
4) 良好な駅前都市景観の形成(都市景観整備)
 県都にふさわしい良好な街並みを形成するために、駅前広場整備並びに周辺の再開発事業の進展にあわせて、調和の取れた魅力的な都市景観を創出します。


駅周辺を3つの機能ゾーンに分けて整備を進めます。


岐阜都市圏の玄関口として杜の中の駅をめざす北口広場

多くの人々が集い、憩い、出会える緑豊かなにぎわい空間をつくります。
 以上の課題の中でも、最も大きな事業である岐阜駅北口広場整備事業は、JR高架事業の完了に続けて、バスやタクシーの発着場その他の駅の持つ交通ターミナル機能に加え、周辺の都心生活そのものをサポートする「にぎわい・交流」や「環境浄化・癒し」機能を付加した広場空間を整備することにより、市民生活に密着した公共広場の創出をめざしたプロジェクトです。
 基本的なコンセプトは、「杜の中の駅」であり、植栽や広場等を適切に配することにより、本市最大の財産である清流長良川や緑豊かな金華山にふさわしい、自然あふれるオアシス空間を都心に生み出したいと考えています。
 さらに、広場2階レベルには、周辺のビル群と一体化した歩行者デッキ網を整備して、クルマ動線と歩行者動線の分離による安全性の向上や、周辺街区への回遊性の向上を図っていきます。事業手法としては、道路改良を含む土地区画整理事業として推進し、平成24年の完成を予定しています。

周辺の再開発も本格的に始動
 岐阜駅西地区市街地再開発事業では住宅・商業などの複合施設として、地上41階、高さ150mを越すランドマークタワーが、順調に進めば平成19年の春ごろに完成の予定であります。さらに、吉野町6丁目東地区ではビジネスホテルをキーテナントとした優良建築物等整備事業(平成16年2月オープン予定)が、吉野町5丁目東地区では商業・業務ビル(平成17年5月完成予定)が本格的に動き始め、にぎわいと活力に満ちた岐阜市の新たな顔を創造していきます。
 最後に、岐阜駅前広場整備や周辺再開発をはじめとする中心市街地の再整備は、「日本一元気な県都」をめざして、21世紀に羽ばたこうとしている新生岐阜市の未来を左右する試金石とでも呼ぶべき最重要プロジェクトであると認識しており、産・学・民・官が一体となって積極的に推進していく必要があると考えています。

駅西地区では、高さ150mを越すランドマークタワーが予定されています。