トップページへ 広報誌 ネット&ライン>No.101 最新号 バックナンバー

広報誌 ネット&ライン No.101 2003 夏号
もどる


 15年4月1日に岐阜県山県郡の高富町・伊自良村・美山町の2町1村が合併して「山県市」が発足しました。
 山県市は、平成の大合併では東海三県で第1号であり、岐阜県内では15番目の市となりました。岐阜市の北側に隣接し、面積は222.04平方キロメートル、人口3万1694人(15年4月1日現在)となっており、みどり豊かな森林、美しい清流などの自然環境に恵まれた地域と、住宅や産業基盤などが集積した都市の活力を有する地域を併せもっています。
 市の名称「山県」は、一般公募により決定しましたが、その由来は非常に歴史があるものです。奈良・正倉院にある「御野国(みののくに)山方郡三井田里戸籍(大宝2年、西暦702年)」(正倉院に現存するもので最古の戸籍の一つ)に「山方郡」として登場しています。すなわち、「山県市」は日本最古の地名を今に伝える市であるといえます。

香りのまちづくり…高富地域
 本市の高富地域(旧高富町)は、香りのまちづくりを基本コンセプトに、香りの情報発信基地「四国山香りの森公園」を核とした観光・レクリエーション施設整備を進めてきました。中でも香り会館は全国でも珍しい“香り”をテーマにした体験型施設であり、季節のリースを始め香水やバスエッセンス作りなどいろいろな香り作りが気軽に体験できます。約200種類の香りが体験できる「香りの図書館」は圧巻です。世界にひとつしかない自分だけの香りを探してみるのもいいのではないでしょうか。
 また、東海環状自動車道の(仮称)高富インターチェンジの建設が都市計画決定されており、新市の行政・都市機能及び交通の中心地としての機能集積と魅力ある中心市街地の形成、広域交流の拠点づくりが期待されます。

(香りの図書館)


 

文化の里…伊自良地域
 伊自良地域(旧伊自良村)は、周囲4キロメートル、貯水量54万トンの人工湖「伊自良湖」が四季を通じて多くの観光客で賑わっています。春は桜、夏はボート遊び、秋は紅葉、冬にはワカサギ釣りの名所として定着しています。今後は、より都市近郊型のレクリエーションゾーンとしてPRしていきます。
 また、本市伊自良出身の古田紹欽氏の記念館を核とした文化の拠点「文化の里」を11月3日にオープンさせる予定です。この記念館は、禅思想の世界的権威である古田紹欽氏の生い立ちや、幅広い文化人との交流、作品等の展示を行うとともに、古田氏の著書を始め学問研究に活用した蔵書1万冊を収蔵し、古田氏の心の世界や日本文化を通して「美しい心、豊かな心」を探求していただこうとするものです。オープンを楽しみにしていてください。

伊自良湖
(伊自良湖)
 
文化の里・完成予想図
(文化の里・完成予想図)



美しい自然…美山地域

(グリーンプラザみやま)
 美山地域(旧美山町)は、清流長良川の支流「武儀川」が中央部を貫流しています。最近になり人々の自然派志向が高まる中、緑、渓流、洞窟といった多くの観光資源に恵まれた自然を満喫できる地域です。その自然の中にある「グリーンプラザみやま」のキャンプ場・コテージ村には、この澄みきった空気と川、豊かな緑と自然の音を求めて毎年多くの人が訪れています。夜になると昼間とは違ったロマンチックな気分が味わえ、日常の生活を忘れてのんびりと自然の中に身をゆだねると心も体もリフレッシュできます。
 また、本地域は、水栓バルブ発祥の地といわれています。全国シェアの30%を占め、水栓バルブ生産日本一を誇っています。しかし、若者の流出が顕著であり、地域の活力低下、産業振興の妨げとなっており、その対策として企業の誘致を推進し、雇用機会の創出が求められます。

新市のまちづくり
 合併特例法の期限もあり、全国的に市町村合併の動きが広がっていますが、合併して規模を拡大するのが目的ではなく、合併して何をしようとするかが問われており、合併はそのための手段、通過点に過ぎません。現在の行政の枠組みとシステムでは時代の変化と多様化・高度化する住民のニーズに十分応えられなくなってきており、それらの問題にどう対処するかという課題から発したものであります。
 地方分権、少子・高齢化、国際化、情報化、成熟化の進展など、時代は今大きな転換期を迎えています。こうした社会の変化に適切に対応するためには、行財政の効率化とサービス能力のアップ、重点的投資による基盤整備の推進、経費の削減を図るとともに、情報公開等による開かれた行政を実現していかなければなりません。さらに、住民参加型のシステムをつくり、行政に対して意見を言う機会の少ない人たちにも参加してもらい、関心を深めてもらうことが重要であります。
 この合併を機会に行政の組織や範囲、規模の問題にとどまらず、そのまち全体のイメージ、アイデンティティ−を新たに創り上げていく姿勢と気概が求められているといえます。少子・高齢化や人口減、その他の避けて通れない課題を直視しつつも豊かな自然が調和した『安らかで快適な21世紀の住みよいまちづくりを』を基本理念として、清潔で公正な市政の推進、調和・融和の図られた市政の実現に一層努力していきたいと考えています。