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| 電子自治体の推進について |
| 内閣官房IT担当室 樋田幸浩 |
| 私は、元々岐阜県庁の職員ですが、昨年8月末より現在の所属に派遣となりました。御存知の皆さんも多いかと思いますが、IT担当室は、森前総理の時代に我が国のIT政策について政府を挙げて取り組むため、平成12年8月初めに内閣官房に新設された組織です。 これまでにIT担当室は、IT基本法の制定、同法に基づくIT戦略本部の設置(これには有識者として本県の梶原知事も本部員になっています。)、「e-Japan戦略」の決定、「e-Japan重点計画」の策定等に携わってきました。 「e-Japan戦略」は、我が国を5年以内に世界最先端のIT国家となることを大目標に、平成13年1月22日に開催されました第1回IT戦略本部会合において決定されました。この目標を実現するため、(1)超高速ネットワークインフラの整備及び競争政策、(2)電子商取引ルールと新たな環境整備、(3)電子政府の実現、(4)人材育成の強化を4本柱として推進することにしています。そして、平成13年3月にこれらを迅速的かつ重点的に取り組むべきポイントを整理したものが「e-Japan重点計画」として決定されました。 私は、地方公共団体出身者ということもあり、これらのうち「電子政府」とりわけ「電子自治体」の担当をしておりますので、これから私がお手伝いをしていることについてお話をさせていただきたいと思います。
これまでの取組
加速化する「電子自治体」 |
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| これからの地方公共団体の在り方 さて、既述のように制度面、システム面で着実に「電子自治体」の構築が進んでいく中で我々はいかに対応していけばよいのでしょうか。 申請・届出等手続、各種情報の提供のオンライン化等は、IT社会の中で住民の利便性、負担軽減という観点から、これからも需要は大きくなり、また、地方公共団体は、それに対応していかなければならないと思います。 そのためには、具体的に何をしていけばいいのか。私は、まず職員の意識改革であると思っています。このことは、国においてもそうなのですが、例えば○○省として各種申請手続のオンライン化について推進する旨公表していても、原課は必ずしも具体的にいかなるスケジュールや、手順でオンライン化を実施していくのか理解していないケースがしばしば見られます。やはり新しいことを導入する際には、技術的な面から制度的な面までいろいろと困難が伴います。 10数年前にワープロが一般に普及し始めた頃、それへの対応に苦慮された方が少なからずおられたと記憶しています。ですが、現在ではワープロ打ちの書類は、もはや当たり前になり、手書きの文書の方が珍しくなっています。この「手書き」から「ワープロ」へのプロセスが「紙」から「電子」へ置き換わったと考えていただければ分かりやすいと思います。 今後、電子的なやりとりが確実に増加する中で職員もこの時代の流れを理解し、これに対応すべく既存の概念を変えていくことが必要であると考えています。 現在の紙ベースの手続をオンライン手続に置き換えた場合、様々な問題が想定されます。例えば、押印はどう担保するのか、大量の資料を添付できるのか、受付日・時刻をどう扱うか等々。しかし、問題があるからといって何もしないというのは、現在の時代の流れに取り残されてしまうことになると思います。それよりも、我々として「何ができるか。」ということを考えなければなりません。例えば、押印が必要な手続があった場合、そもそも押印は必要なのかどうか。よくよく調べてみると慣例で印鑑を必要としている手続も多いのではないかと思います。「規則等に書かれているから」ということであれば、規則を変えればいいのではないのでしょうか? また、住民票の写しの添付が必要な手続があったとしても、それが省略できないか、来年8月から稼動する住民基本台帳ネットワークによる確認で代替できないか等いろいろ検討できると思います。法令で定められているため、いかにもし難いということであれば、国に改正の要望を行うということもできると思います。 いずれにしても、最も肝要なのは、まず第一歩を踏み出すことだと思います。 最後に今我々は大きな変革の時代の真っ只中にいます。その中にあって、変革を的確にとらえ、自分自身を変えていく勇気を持っていくことを期待したいと思います。その際、私も微力ながら、現在東京で働いている岐阜県人としてお役に立てることもあるかも知れません。皆様が仕事を進めていかれる中で困ったこと、わからないこと等ございましたら、気軽に連絡をしてください。 皆様方の御健闘をお祈り申し上げます。(了) |