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広報誌 ネット&ライン No.96 2002 春号
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旋律への誘い

音楽の源流 −バロック音楽−
 「春が来た」「そして、鳥たちは喜ばしげな歌で春に挨拶する」・・・美しい自然を描写したこのようなソネット(14行詩)が表題に付けられたヴィヴァルディの協奏曲集「四季」。その中でもとりわけ"春"は、緑を連想させる喜びに満ちた曲想で、バロック音楽の傑作として今日も多くの人々に愛されている作品です。
 「四季」を作曲したヴィヴァルディは、水の都ヴェネツィアで僧職の傍らピエタ女子養育院のヴァイオリン教師を務め、また、そこでの演奏のための作曲家として活躍しました。
 彼は、協奏曲の基礎を築き、約450曲もの作品を残しています。そのうち、ヴァイオリンを中心とする弦楽協奏曲が300曲余りを占めており、ヴァイオリン奏法のめざましい進歩を成し遂げました。これは、彼がヴァイオリンの名手であったことはもちろんのこと、当時、イタリアのクレモナにおいてストラディヴァリウス、グァルネーリ、アマーティなど、現在も彼らの楽器を凌ぐヴァイオリンは作ることができないとされるほどの最高級の銘器が誕生していることも、その創作意欲をかき立てられた原動力といえるでしょう。
 その後、ヴィヴァルディの作品は、イギリスで活躍したヘンデル、そしてドイツのJ.S.バッハに多大なる影響を与えます。特に、バッハは彼の協奏曲を熱心に研究し、鍵盤楽器用に編曲したりするなど、協奏曲の様式をとことんまで極めたと言われています。
 16世紀末から18世紀中頃まで続いたバロック音楽の時代は、絶対王政を背景とする宮廷生活とヨーロッパの精神生活全般に対して普遍的な規制力を持っていた教会を基盤とした社会の中で発展します。その中で音楽家達は、イタリアを中心に宮廷音楽家や教会音楽家として活躍し、本格的な器楽音楽の興隆を成し遂げ、オペラの誕生へ発展するなど、その後の音楽の原点ともいうべき作品の数々を残しました。

▲バロック様式の建築「ヴェルサイユ宮殿」

サラマンカホール "春の音楽祭"
 サラマンカホール"春の音楽祭"のひとつ「スペシャル・バロック・ガラ」では、ヴィヴァルディの「四季」より"春"をオープニングに、バロック時代の巨匠たちによる作品の数々を、世界の檜舞台で活躍するソリスト達による豪華なステージでお届けします。華やかな宮廷を彷彿とさせる装飾や彩りに満ちた音楽、そして、人間と神が交流するかのような磨き抜かれた音楽の世界を心ゆくまでご堪能いただけるまたとない機会です。
 そのほか"春の音楽祭"では、ヴァイオリンを始めとする弦楽器の魅力を中心にお届けします。バロック時代より発展した弦楽器とそれらの作品が古典派、ロマン派へと時代を経て変遷、円熟していく様子を、国内外で今望みうる最高の演奏でお楽しみください。

●オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン)&マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)
 深い感銘を残し、"至上のデュオ"とも称えられる名コンビによるオール・ベートーヴェン・プログラム
日時/ 4月14日(日)
14:00開演(13:20開場)
料金/ A席 5,000円 B席 3,000円

●ロドリーゴ室内オーケストラ&村治佳織(ギター)
 ロドリーゴ生誕100周年を記念し、実現した特別企画コンサート
日時/ 5月12日(日)
14:00開演(13:20開場)
料金/ A席 6,000円 B席 4,000円

●フェルメール・クァルテット(弦楽四重奏)&
 高橋知己(クラリネット)+頼近美津子(御案内)

 世界の舞台で活躍の著しいクァルテットと日本を代表するクラリネット奏者による至福の共演
日時/ 5月19日(日)
14:00開演(13:20開場)
料金/ A席 4,000円 B席 3,000円

●諏訪内晶子(ヴァイオリン)&マルクス・グロー(ピアノ)ヴァイオリン・リサイタル
 音楽の真実を求め、このステージでさらなる飛躍が期待される極上のデュオ
日時/ 5月26日(日)
15:00開演(14:20開場)
料金/ A席 5,000円 B席 3,000円

●『スペシャル・バロック・ガラ』
 話題のヴァイオリニスト、千住真理子が案内役を務めるまたとないバロック音楽の祭典
出演/ 千住真理子(ヴァイオリン) 宮本文昭(オーボエ) ギィ・トゥーヴロン(トランペット)藤井香織(フルート) 足立さつき(ソプラノ) 早川正昭(指揮) 新ヴィヴァルディ合奏団 ほか
日時/ 6月16日(日)15:00開演(14:20開場)
料金/ A席 7,000円 B席 5,000円

サラマンカホールの国際交流
 文化の薫り高いチェコの首都プラハは、歴史と伝統によって育まれた独特の雰囲気を醸し出す街です。もちろん音楽とも縁が深く、この街に設立されているプラハ音楽院は、これまでにドヴォルザーク等の著名な音楽家による指導の下、数々の優秀な音楽家を輩出してきました。
 サラマンカホールでは、プラハ音楽院の全面的な協力により、日本で音楽家を志す方々を対象に、同音楽院の留学試験や公開レッスンを毎年実施しております。また、プラハ音楽院教授と岐阜チェンバーアンサンブルによる国際交流コンサートも予定しています。

その他コンサートのご案内
◆ランチタイムコンサート
毎月第2火曜日 12:20〜12:50 入場無料
4月9日(火) 長谷川美保(パイプオルガン)&辻宏(お話)
5月14日(火) アンサンブルGiocare(木管五重奏)
6月11日(火) 小西久美子(パイプオルガン)
◆青少年のためのコンサート《ホリデー・ミュージック》
4月27日(土) ミスター・ノイズの「音楽旅行」
5月18日(土) 日本の心 〜尺八・箏の世界〜
6月22日(土) 古楽器でつづるバロック音楽の魅力
いずれも11:00〜12:00 入場無料(要申込)

対象/岐阜県内の小・中学生,高校生および保護者

お申し込み方法/往復ハガキ・E-mail・FAXに (1)住所、(2)氏名、(3)電話番号、(4)希望人数、(5)希望コンサート名を明記のうえ、下記宛にお送りください。

応募締切/各コンサート5日前迄
〒500-8507 (住所不要)
サラマンカホール「ホリデー・ミュージック」係
E-mail  holiday@g-fureai.or.jp
FAX  058-277-1119

【お問い合わせ先】
サラマンカホール (岐阜県県民ふれあい会館)
〒500-8507 岐阜市薮田南5-14-53
Tel. 058-277-1110(チケット・貸ホール専用)
058-277-1113(上記以外)
http://www.g-fureai.or.jp/f-hall.htm