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広報誌 ネット&ライン No.97 2002 夏号
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IT時代のまっ只中で
白鳥町健康福祉課課長補佐 上窪うた子


 今から30年ほど前に役場職員となり、総務課に配属され文書浄書係として手動式タイプライターで仕事をする毎日でした。今思うと当時はのんびりとした時間が流れていたように思います。この流れを変えたのは、手で文書を書く代わりの役目をしてくれるワープロという機器の出現ではなかったでしょうか。メカに弱い私も若い職員に必死で教えてもらいました。難しさ半分、面白さ半分という代物で、繰り返しの操作によりキーボードで文書を作成できるまでになりました。今では当然のごとく、そのころの電動式タイプが無用となったのは言うまでもありません。今度は、コンピュータという名のいろいろな機能を持つ機器が現れました。またしても操作を覚えなくてはなりません。全職員を対象に研修が行われましたが、1回の研修ではなかなか頭に入るものではなく、とてもついていけないと思ったものでした。今では、自分の仕事に必要な部分をなんとか使いこなしていますが、もっと多くの機能がマスターできればという思いを強くしています。

 コンピュータといえば、平成6年に戸籍法が改正され、戸籍事務が電算処理できることになりました。世界に類を見ない日本の歴史ある縦書きの戸籍を項目化するという画期的な改正でした。電算化には多額の経費が必要であり、財政的な面からすべての自治体が電算化されるにはかなりの時間がかかりそうです。当時戸籍係であった私は、電算化は先のことのように思っていましたが、10年の人事異動で、電算室からコンピュータに長けた職員が戸籍担当になりました。戸籍経験の長い私と当時の課長の熱意等三拍子が揃ったところで翌年予算計上しました。経費を極力抑えるという点から職員がやれる作業は職員がやるという自助努力を示した結果、予算が通りました。10か月の歳月を要して12年2月11日郡内7か町村で初の戸籍事務のコンピュータ化町となりました。その後、除籍、改製原戸籍も磁気化して、すべての戸籍事務を電算処理しています。住民のニーズに応えるべくスピードアップされた戸籍事務は、町民から大変好評を得ています。

 住民サービスを根幹とした行政を目指す当町には、ITに関する会議を三つ設置しています。課長クラスで編成する「白鳥町地域情報化推進会議」、係長クラスで編成する「白鳥町地域情報化ITワーキンググループ会議」、主任及び主事クラスで編成する「情報推進化リーダー会議」です。IT社会を実現するために、住民に身近な「電子役場」の構築は必要不可欠であるとして、企画政策課が中心となって進めています。

 電子役場が実現すると、一例を挙げるならば、オンライン化によりパソコンで申請、届出ができるので、無駄な時間が省けて住民サービスにつながります。また、インターネットによるサービスに住基ネットがあります。国民の個人情報を国、県、地方自治体が共有するこのシステムにより、来年8月には全国どこでも自分の住民票がとれるという過去には想像もできなかったことが可能となりますが、個人情報の保護からも慎重に進めてほしいと思います。

 ITは、この先もどんどん進歩し、どのような新しい分野が出てくるのか、素人の私には全く判りませんが、便利さを追求するあまり、機器に呑まれることがないようにしたいものです。
 Eメールも結構ですが、たまには便箋にペンを走らせる心のゆとりを持つことも必要ではないでしょうか。そんなことを思う今日この頃です。

 落差60メートルの東海一の名瀑です。
 日本の滝100選にも選ばれている。長滝阿名院の僧、道雅法師がこの滝で修行中、阿弥陀如来が現れたことから阿弥陀ケ滝と呼ばれるようになりました。
 県の名勝にも指定されています。
阿弥陀ヶ滝
〈阿弥陀ヶ滝〉