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広報誌 ネット&ライン No.99 2003 冬号
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のんびりポツポツと
墨俣町総務課課長補佐 松野 多恵


 「え〜と、これがタイトルバー、こっちが最大化ボタン、それから閉じるボタン。うーん、これはなんて言ったかな〜」ただ今、パソコン画面の名称を必死に暗記中です。
 なぜこんな事をしているのかといいますと、どうやらこれからの5年間で行政事務は、何もかも情報化されてしまうらしいのです。そのため、情報化に対応できる職員を養成しようと職員を対象としたパソコン研修が企画され、私もそのうちの一人に選ばれたのです。
 しかし、テキストの文字は老眼鏡をかけないと読めないし、講師の説明通りにキーボードを操作したくてもついていけないし、どちらかというと落ちこぼれ研修生です。そのため、せめてペーパーテストぐらいは満点を取りたくて、頑張っているのですが・・・。
 それにしても、横文字は本当に覚えにくいものですね。先ほどまでは完璧に暗記したはずが、既に思い出せないのですから困ったものです。
 この私がこの歳でパソコンを操作することになるなどとは、何年か前まで考えてもみませんでした。ところが、ある日、県への提出文書をどうしても「一太郎」で作成して提出しなければならなくなりました。それまでパソコンには指一本触れたことがなかった私は、大パニックに陥ってしまいました。おまけに提出期限まで日数もありませんでしたし、当時は各課に1台ずつしかパソコンがありませんでしたから、やむなく毎晩自宅に持ち帰り、泣きべそをかきながら、書類を作ったのがパソコンとのお付き合いの始まりだったような気がします。
 その後、驚くべきスピードで世の中にパソコンが普及し始めました。今では一人1台パソコンの時代です。しかし、私とパソコンのお付き合いは、職場だけに限られていたため、相も変わらずのんびりポツポツ何とか続いていました。そこへ今度は娘から「夫の仕事の関係で、二人揃ってアメリカへ5年ほど行くことになった。国際電話は高くつくからメールでやりとりしたい。インターネットを利用しメールができる環境を整えておくように!」といわれました。パソコンだけでもすごくパニックだったのに、インターネットの接続だなんて・・・「最も頼りにしたい夫は、からっきし機械音痴ときているし、どうしよう?」困った私は、そこら中に連絡を取りまくり、パソコンに詳しい職場の後輩や従兄弟を拝みたて、自宅まで何度か足を運んでいただき、無事にインターネットに接続するまでに漕ぎ着けました。
 結局、娘夫婦の海外への転勤は、不景気のあおりにより、キャンセルになってしまいましたが、私の手元には、パソコンとインターネットというすばらしい財産が残りました。今は、娘や友達とのメール交換が楽しみの一つになっています。また、今夜のおかずに困った時にはレシピを検索して参考にしたり、趣味の手芸でなかなか手に入らない材料を探し出して注文したり、インターネットはとても便利で、今ではインターネット無しの生活など考えられないくらいです。
 そうそう、この前、娘から孫の写真がメールに添付されて送られてきました。親バカならぬばばバカですが、あまりの可愛らしさにさっそく画面に貼り付けました。仕事を終えて自宅に帰り、真っ先に私がすることは、パソコンの電源を入れることです。画面が立ち上がると、満面の笑顔の孫が私を出迎えてくれるのです。
 パソコンに出会い、これからの人生もまた楽しむ。こんな素敵な世の中で生きていくことができる私は、とても幸せな気分です。

 永禄9年、木下藤吉郎が一夜にして築いたと伝えられている一夜城は、藤吉郎が「天下人」となる出発点として、全国にその名が知られています。
 その城址に平成2年度、当時の砦的な城ではなく、一般的な「城郭天守」の体裁を整えた城を建設いたしました。城の内部は一夜城を取り巻く歴史を検証・研修していただくため、歴史資料館としての展示構成になっています。また、一夜城の前を流れる犀川の堤防には、約千本の桜並木が2kmにわたって続いており、毎年多くの花見客で賑わいます。
一夜城